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ラボ日誌 05月18日
5月17日
みちよが鍵を忘れたらしく、それをきっかけにマンション内を探検してきたらしい。
4階には管理人代理(なんじゃそりゃ)の耳の恐ろしく遠い、東北訛りのきつい、ドリフの加藤茶そのまんまの格好をした不思議なおじいちゃんが住んでたり(管理人代理らしいが管理人らしいことは何もしれくれず)、1階のある部屋(僕らの部屋の真下)にはそのおじいちゃんを世話していて自分の部屋には仮眠をとりにくるだけと言うおじさんが住んでいたり、5階のある部屋のドアにはお札が貼ってあったり、3階のある部屋には(僕らの部屋の真上)ペット禁止なはずなのに「犬」のシールが貼ってあったり、エレベーターなしの6階建ての一番上には実は屋上があって誰でも出入りできるようになっているがその屋上への階段にはがらくたが山積みになっていたり、とにかくこのマンションなんでもありの無法地帯と化している様子。
組合がうるさいマンションよりかよっぽど気が楽だが、気になることが多すぎる。僕も週末探検してみようかしら。みちよもそのおじいちゃん面白いから会いに行ったらいいよ、って言ってた。あとはこないだベランダで騒いでたら怒られたオトナリサンとどう仲良くするかが目下の課題。
今週末、とうとう自家焙煎をやってみる予定。安藤さんからキリマンジャロの生豆を買ってきた。生豆で買うと安い。長い目でみれば焙煎機買った方がお得というのもある。オリジナルブレンドだって作れるだろう。テラオブレンド。焙煎機欲しい。今週日曜日のかがやき亭洋裁教室に参加予定だが、その先生が自家焙煎をしているのでついでに色々聞いてみよう。洋裁教室ではコーヒーの麻袋と家にある牛皮を使って無骨な男のバッグを作りたいと考えている。
僕は普段はホットコーヒーよりアイスコーヒーを好んで飲んでいる。しかし今安藤さんから買っているキリマンジャロとモカではどうもアイスの相性が良くない。珈琲職人のマンデリンもしくはトラジャの深煎りがアイスにすると最高に美味しいが高い。これから暑くなってアイス需要が世間一般的に高くなることが予想され、マスターとしては悩みの種だ。
ラボ日誌 05月16日
書く気が起きないと言って書かないわけにもいかず。
もう2時だ。山に登るときは夜早く寝れないのでだいたい寝不足になる。これはいかんと生活も山モードにしたいと思うがなかなか早く寝ることができずにいる。早く起きて30分でも家でゆっくりする時間が取れれば、その日の体調が全然違うのは知っている。明日は無理をしてでも早くおきてみよう。と、こんなことを昨日もおとといも考えていたような。
かっこつけたり、見栄をはったり、無理をしたり、他人と比べたり、そういうのを徹底的にやめようと考え始めて、どんどん自分がつまらなくなってきているのが良くわかる。でもそれが本来の自分なんだというのも良くわかる。余計なものをそぎ落としたら何も残らなかったということだ。でもそれでいいと考えている。
身の丈にあったものの考え方というのを身につけたい。そのための一つがデザインの勉強だと思っている。なかなか思ったようには進まないが、少し楽しくなってきているのは確かである。
デザイナーの先輩達と話す機会が最近多いが、話を聞いていて思うのは、デザインも全部結局のところ人間関係そのものだってことだ。だから自分を偽っていてはまともなものは作れない。
そのうち紋ちゃんみたいに、「今日はなすの気持ち!」とか言い出しかねない危険を自分に感じている。
ラボ日誌 05月14日
5月11日
お昼かがやき亭へ。みちよと、みちよ母と、みちよ母の世田谷の社宅時代のお友達3人と食事。ご飯3杯、おかずも何故か沢山出してくれて、こういうのはみちよの旦那という役得である。
みちよが3、4歳のころの社宅の話題に花が咲く。子供にとったら自分の部屋がどこだかわからなくなるくらいの濃いコミュニティがあったそうな。どこかのお母さんが用事で外に出る時は、残ったお母さん達で子供達の面倒を見てあげて、そのお母さんが帰ってくるころには、子供達はご飯も食べてお風呂も入って、もう寝ているなんてこともあったという。同じ会社に勤めるお父さんを持っていたというのも、その連帯感を強くしている要素の一つなんだろうか。
僕も小学校時代は社宅だった。学年は関係なく、毎日同じ社宅に住む友達と遊んでいた記憶がある。確かに他人の家を他人の家だと思わないような自由な行き来があった。仲の良い友達も、面倒見のいい先輩も、好きだった女の子も、全部社宅の中にいたと思う。ちなみに僕は社宅内のゴムボール野球ではホームラン王で、王貞治以上の記録を持っていた。そんな思い出があるのも社宅に住んでいたおかげかもしれない。
自分にも子供ができたら、ああいう環境で育ててあげたいなぁと思った。それは田舎でも東京でもいい。みちよが、自分の人生を西荻という街にからめとられたいと言うのも、その先にはそういう濃い環境とそこで育まれるもの、に対する意識があるんだろう。
かがやき亭を出て、みんなで西荻を散策しながら我が家へ。今日も喫茶店を開く。みなさんが持ち寄ってくれたお菓子をおやつにお茶を飲む。とても気持ちの良い人達で楽しかった。15時まで。
夕方世田谷公園で草野球。久しぶり過ぎて身体まったく動かず、ストレッチで足をつる始末。バッターボックスに立っても、ボールが霞んで良く見えなかったり。まったく打てる気がしなかった。半年のブランクでここまでとは。
ラボ日誌 05月09日
昨日の目標管理に始まり、いろいろ宿題を出されていっきにやることが増えた。今日もたおきさんから一つデザインの宿題が。でもこういうのはありがたい。時間を有効に使わねばね。今日も22時半に会社を出た。いつもならついつい23時半くらいまで残ってしまうところをスパッと切り上げた。それで少しでも早く帰ってみちよに今日あったことを話したり、本を読んだり、考え事をしたりする時間を増やすことの方が良いというふうに考えている。もちろん帰れないときもあるだろうけれど。
帰宅の途中に颯爽堂という深夜1時までやっている本屋がある。今日はそこへ寄って少し立ち読みをした。本屋嫌いには珍しく。平野太呂という写真家の「東京の仕事場」という本を読んだ。ここに紹介されている部屋が良かった。他人に対して開かれている空間ではないが、もっと何か別のものに対して開かれている。特に小暮徹と横尾忠則の部屋がいい。ブルータスの居住空間学も読むがどうもしっくりこない。揺れてない。
全ての家にはカフェが併設されるべきだ、というくらいに考える。そのくらい積極的に外に対して開いているべきだと思う。中途半端に開くくらいなら完全に閉ざしてしまった方がいい。
自分は中途半端な大人だと最近よく思う。どうでもいい見栄、くだらないプライドは捨てないといけない。
先日、紋ちゃんが遊びにきたときに石山修武の「建築を目指して」を貸した。あんなに懐の深いやさしい本はないから、紋ちゃんにはちょうど良いと思ったのだけど、面白く読んでもらって何より。本を薦めるって難しい。
とにかく自分の手で何かを作りたい。デザインもその一つになりうると思う。大学生の頃、ろくに使えないイラストレーターを使って、友達のためにTシャツのデザインとかしていたのを思い出す。チラシとかではなく、何かのプロダクトであることが多かったように思う。そういう気持ちを忘れてはいけない。僕が好きで、寝れなくて辛くても続けられちゃうのはたぶんそういうことだ。
ラボ日誌 05月08日
午前中、社労士松尾さんとたおきさんと、目標管理ミーティング。とにかくデザインスキルを上げることに注力する。そしてデザインと友達になりたい。一目惚れはしなかった。じっくりつき合って、良いところ、自分と合うところを見つけていきたいと考えている。駄目なときはそのときで仕方ないがやれるだけのことをしようと思う。
山に行くペースを上げたいと考えている。月2回はのぼりたい。一人でもいい。無心で歩き続ける時間が必要だ.
ラボ日誌 05月07日
5月6日
昨日、今日と連日の来客。昨日はみちよ友人の阪上さんにはじまり、紋ちゃん、奥秋さん、ピテカントロプスの翔太郎君、西荻ニューサウスの安那さん。今日は昨日連絡のあった、前の会社で一緒だった丸山夫妻と息子の瑞輝君。昨日はみちよの作ったドライカレーも出す。楽しかったが、さすがに疲れた。特に昨日はお互い初めて合う人も多く、気を使わせてしまったかと、少し心配でもある。ついでに今日は隣人に「うるさい」と怒られるおまけ付き。これを毎週やるのは楽ではない。まずはマスターの懐の深さの問題である。それでも来週も懲りずにやる。
今日は夕方から会社へ。リグリーンサイトの仕上げ。23時まで。
昨日、今日と来てくれたお客さん達は、みんな活き活きしていて見ていて気持ちの良い人達だった。それぞれ大変な思いもしているのだろうけれど、それを乗り越えている。僕はあまちゃんだ。
ラボ日誌 05月06日
5月3日
みちよの中学からの親友絵美ちゃんとビルの結婚式へ。東京大神宮。
何故結婚式だと泣いてしまうのか。それは人間のピュアな善意みたいなものに触れるからではないか。結婚式はその善意を抽出する装置なのかもしれない。普段の生活の中では中々言えないことを、エイヤッと言えてしまう空気があそこにはある。それはあの空気中に限定されたものだけれど、嘘ではないのが分かるから泣けてくる。ビルの、英語のスピーチで、半分何を言っているのかわからないのに泣いてしまったのは、その言葉の意味よりも、その話し方や表情に、それを感じたからなんだと思う。つまりは人間っていいな、なんですわ。良い結婚式でした。
披露宴終わり、二次会へ。みちよが二次会の幹事をやっており、僕は写真係。新宿のKENTO'Sという70'S〜80'Sがテーマのライブハウス。生バンド演奏で新郎新婦、お客さん、みんなで踊って大いに盛り上がる。
三次会は笹塚ボウル。ボーリングにカラオケに、桐朋女子のノリについていこうと、こちらも少しはめを外してみた。たまにはいいもんだ。楽しかった。23時ごろ解散し、帰宅。みちよの大学時代の友人が我が家にお泊まり。よく食べて、よく飲んで、よく騒いだ一日だった。
写真は披露宴でのみちよの友人代表スピーチ。
ラボ日誌 05月02日
5月1日
朝から体調悪し。山登る度にこれじゃあ本末転倒だ。体力作りと日頃の体調管理をしっかりせねば。
今日は早めに退社させてもらい、ジャクソン・ポロック展へ。5月6日までだったのでギリギリ滑り込み。でも、正直なところポロックはよくわからない。ただ、彼の作品(オール・オーヴァー)は彼の何かそのものなような気がした。もしそうだったら、きっと彼はすごく気持ちの良い人だったのではないか。よくわからないなりに、いつかのために目に焼き付けておくことにする。
展示を見終えてミュージアムショップでみちよへのお土産用に、僕はいつもそうしているのだけど、ポストカードを数点選んでいると、ブックコーナーに原弘の本があり、「デザインの世紀」を購入。お店を出ると、別のフロアで原弘展をやっていることがわかり、あわてて引き返し、残りの15分で流し見る。自分がデザイナーであることの必然性とは何か、なんて考えることがあるけど、原弘のデザインしたポスターやその組版などを見ていると、彼の必然性のようなものが感じられて、見ていて興奮した。マック時代より前のデザイナーと後のデザイナーでは、呼び方は同じでも全く別の職業なのではないか。もう一回アナログに戻る必要があるとまでは言わないが、それに近いことはした方が良い気がしてきた。その時代を知っている人は、たとえ今パソコンだけで作業しているように見えて、実は見えないアナログ行程をどこかに取り入れているのではないか。先は長い。急がば回れである。
今日は家で夕食をとる。
ラボ日誌 05月02日
4月30日
伊豆ヶ岳へ。9時半前、正丸駅。寝坊して30分遅刻。ご迷惑をおかけした。体調は昨日よりかよくなっていた。
西荻丼の奥秋さん、奥秋さんのお友達の安田さん、アパートメントの倫さんの4人で登山。西武秩父線の正丸駅から伊豆ヶ岳、古御岳、子ノ権現を縦走し吾野駅に降りるコース。今日は伊豆ヶ岳山頂にて珈琲を淹れる。奥秋さんとの山登りは初めてであったが、鳥好きの奥秋さんの案内で、キツツキの木を叩く音を聞いたり、他にもいろんなことを教わりながら歩く。奥秋さんは演劇関係をメインにしたデザイナーだから、デザインのことなんかも話す。こうやって意識していく。山登りのペースはゆっくりめ。息の上がらないベースで歩き続ける、これが登山のこつらしい。こないだの高崎自然歩道では下ばかり見ていたから。
全行程15キロ、標準時間5時間のところ、休憩を多めにとったこともあって約7時間かけて下山。吾野駅に到着。6月10日に鍋割山という山に登るらしい。そして7月は富士山。
山に登っているときは全然気にならなかったのだけど、電車に乗ったとたんにまた鼻がつまる。これはいったいどういうことか。
帰宅して、しばらく横になり、夕食は近所の洋食屋みかさ。ここ初めていったけどすごく良いお店。6000円のディナーコースと800円の定食的なサービスメニューが並列してる。海老フライと豚の生姜焼きセット。生姜焼きは生姜たっぷりで美味。お客さんにかなり高齢と思われるお年寄りも多く見られた。21時ごろまでの営業なので、平日は厳しいが週末はちょくちょく来てしまいそうな予感。それにしても家のまわりに魅力的なお店が多すぎる。
写真は伊豆ヶ岳頂上手前の男坂。坂じゃないでしょこれは。久しぶりに「落ちたら死ぬぞ」っていう命の危険を感じて興奮す。僕のすぐ上には小さな子供二人を連れた登山ファミリーが。こっちがヒヤヒヤしたが、ここを登らせる親も偉いなと思った。落ちたら大けがは免れないからね。






